日々の洗濯を見直す!簡単エコ&節約テクニック
日々の暮らしの中で欠かせない家事の一つに「洗濯」があります。洗濯は、衣類を清潔に保つために大切なことですが、実は水道や電気、洗剤の使用など、家計にも環境にも少なからず影響を与えています。
「洗濯ってもっとエコに、もっとお得にできないかしら?」
そうお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
毎日行う洗濯だからこそ、少しの工夫で大きな節約効果や環境負荷の低減が期待できます。しかも、難しいことは何もありません。誰でも今日から簡単に始められるエコ&節約テクニックをご紹介します。
洗濯前の準備で差をつけるエコ&節約術
洗濯を始める前に少し気をつけるだけで、洗剤や水、電気の無駄を減らすことができます。
1. 洗剤・柔軟剤は「適量」を測って使う
洗剤や柔軟剤は、多ければ多いほど汚れが落ちる、香りが良くなると思っていませんか?実は、これは間違いです。洗剤や柔軟剤を使いすぎると、すすぎに余分な水が必要になったり、成分が衣類に残って肌トラブルの原因になったりすることがあります。また、当然ながら洗剤や柔軟剤の消費量が増え、費用もかさみます。
使用量を守ることは、節約になるだけでなく、河川や海洋への負荷を減らすことにもつながります。計量カップやキャップの内側の線などを活用し、洗濯物の量や水の量に合わせた「適量」を測って使いましょう。
さらに、環境負荷が比較的少ないとされる植物由来成分の洗剤を選んだり、詰め替え用の製品を選んだりすることも、手軽にできるエコアクションです。
2. 洗濯物は汚れや素材で仕分ける
洗濯物を色物と白物、デリケートな素材と丈夫なものなどで仕分けるのは一般的なことですが、エコや節約の観点からも有効です。
例えば、汚れがひどいものだけを分けて予洗いしたり、つけ置きしたりすることで、洗濯機での洗浄時間を短くしたり、強い洗い方を避けたりできます。また、軽い汚れのものは「おいそぎコース」など短い時間で洗えるコースを選ぶことで、水道代や電気代の節約になります。
子供と一緒に洗濯物の色や種類で分けてみたり、「これはお父さんの」「これは私の」と分けてみるのも、楽しみながらできるエコ活動です。
洗濯機を回す時の賢い使い方
洗濯機を使う際にも、ちょっとした意識で節約やエコにつながります。
1. まとめ洗いと適切な水量・コース選び
洗濯物は、ある程度量がたまってから一度に洗う「まとめ洗い」が基本です。ただし、詰め込みすぎると洗浄力が落ちたり、洗濯機に負荷がかかったりするので注意が必要です。洗濯槽の7~8割を目安に洗うのが理想的です。
洗濯物の量に合わせて、洗濯機の「水量」や「コース」を適切に選びましょう。多くの洗濯機には自動で量を計測する機能がありますが、手動で設定できる場合は、少し少なめに設定してみるのも良いでしょう。無駄な水を使わないことが節水につながります。
2. すすぎ回数を減らす
最近の洗剤は、すすぎ1回で十分な性能を持つものが増えています。お使いの洗剤を確認し、もし「すすぎ1回」でOKなタイプであれば、設定を「すすぎ1回」にしてみましょう。これにより、大幅な節水と、洗濯機が回る時間の短縮による電気代の節約になります。
ただし、アトピーなど肌が敏感な方や、赤ちゃんや小さなお子さんの衣類の場合は、念のため2回すすぐなど、状況に合わせて判断してください。
3. 予約機能やオフピークを活用
タイマー機能を使って、洗濯の終了時間を指定したり、電気代が安くなる時間帯(例えば夜間など)に洗濯が終わるように設定したりするのも効果的です。電力会社との契約プランによっては、時間帯によって電気料金が異なる場合がありますので、確認してみると良いでしょう。
洗濯後の干し方の工夫で乾燥機の使用を減らす
洗濯が終わった衣類をどう乾かすかでも、エコと節約に差が出ます。
1. 極力、乾燥機に頼らない
洗濯乾燥機は便利ですが、電気代が非常に高くなりがちです。可能な限り、太陽光や風を利用した自然乾燥を心がけましょう。
2. 部屋干しの工夫
天候が悪い日や花粉の時期など、部屋干しをする機会も多いと思います。部屋干しをする際は、できるだけ早く乾かす工夫をすることで、雑菌の繁殖を防ぎニオイ対策になるだけでなく、次に洗濯するまでのサイクルを早めたり、除湿機の電気代を抑えたりすることにつながります。
- 風通しを良くする: 窓を開けたり換気扇を回したりする。
- 衣類の間隔を空ける: 密着させず、空気の通り道を確保する。
- エアコンの除湿機能や除湿機、扇風機を活用する: 衣類に直接風を当てることで、水分を効率的に飛ばします。洗濯物の下に新聞紙を敷くのも湿気を吸うのに役立ちます。
洗濯槽のお手入れも大切
洗濯槽は衣類の汚れや洗剤カスなどが溜まりやすく、カビや雑菌が繁殖しやすい場所です。洗濯槽が汚れていると、洗浄力が落ちたり、せっかく洗った衣類に汚れやニオイが付着したりすることがあります。
定期的に洗濯槽クリーナーを使って掃除することで、洗濯効率が上がり、結果的に無駄な洗い直しを防ぎ、水道や電気の節約につながります。月に一度など、習慣にできると良いですね。
まとめ
日々の洗濯は、面倒に感じることもあるかもしれませんが、ご紹介したような簡単なテクニックを取り入れることで、無理なく家計の節約と環境への貢献を同時に行うことができます。
洗剤の適量使用、洗濯物の仕分け、適切なコース選び、すすぎ回数の見直し、そして上手な干し方など、どれも今日からすぐに始められることばかりです。これらの小さな積み重ねが、きっと家計にゆとりをもたらし、地球にも優しいエコな暮らしへとつながっていくでしょう。
ぜひ、できることから一つずつ試してみてください。