家にあるものでできる!環境に優しい簡単お掃除テクニックで節約&エコ
毎日の生活に欠かせないお掃除。家をきれいに保つことは気持ちが良いものですが、使用する洗剤の種類や量、掃除の方法によっては、家計への負担や環境への影響が気になることもあります。
「もっと環境に優しく、しかもお財布にも負担をかけずに掃除できたら…」そうお考えの方のために、今回は特別なものを買わなくても、すでにご家庭にあるものや、簡単に手に入る自然素材を使った、環境にもお財布にも優しいお掃除テクニックをご紹介します。家族みんなで無理なく楽しみながら、家も心もきれいにするヒントを見つけてみませんか。
環境にもお財布にも優しいエコ掃除の基本
エコ掃除と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実はほんの少しの意識と工夫で始めることができます。基本となる考え方は以下の3点です。
- 洗剤の使用量を減らす、または使わない: 必要以上に洗剤を使わないこと、汚れの種類に応じて適切な洗剤を選ぶこと、そして可能であれば洗剤を使わない方法を試すことから始めましょう。
- 家にあるものを有効活用する: 古くなったタオルやTシャツを掃除用の雑巾にしたり、新聞紙を窓拭きに使ったりするなど、捨てる前に一度掃除に活用できないか考えてみます。
- 掃除方法を工夫する: 汚れが軽いうちにこまめに掃除する、ため洗いをするなど、効率的で環境負荷の少ない方法を選びます。
家にあるものでできる!簡単ナチュラルクリーニング
市販の合成洗剤の代わりに、食品としても使われる安全性の高い自然素材を使う「ナチュラルクリーニング」は、エコ掃除の代表格です。ドラッグストアやスーパーで手軽に購入でき、比較的安価なのも魅力です。
重曹(炭酸水素ナトリウム)
弱アルカリ性の性質を持ち、油汚れや焦げ付き、水垢、研磨、消臭に効果があります。
- 使い方例:
- 軽い油汚れに: 水に溶かしてスプレーボトルに入れ、コンロ周りなどに吹きかけて拭き取ります。
- 焦げ付きに: 鍋に水と重曹を入れて沸騰させ、しばらく置いておくと焦げ付きが浮き上がります。
- 研磨剤として: ペースト状にして、シンクや蛇口を優しく磨くとピカピカになります。
- 消臭に: 蓋のない容器に入れて冷蔵庫や下駄箱に入れると、嫌な臭いを吸着します。
クエン酸(有機酸の一種)
酸性の性質を持ち、水垢や石鹸カス、トイレの黄ばみ、電気ポットの湯垢など、アルカリ性の汚れに効果があります。抗菌作用もあります。
- 使い方例:
- 水垢に: 水に溶かしてスプレーボトルに入れ、浴室や洗面台の鏡、蛇口などに吹きかけ、少し置いてから洗い流します。
- 電気ポットの湯垢に: ポットに水を満タンに入れ、クエン酸を加えて沸騰させ、数時間放置してから洗い流します。
- トイレの黄ばみに: クエン酸水を吹きかけ、ブラシでこすり洗いをします。
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)
アルカリ性の性質を持ち、漂白、除菌、消臭効果があります。お湯に溶かすことで効果を発揮します。
- 使い方例:
- 洗濯槽の洗浄に: お湯(40~50℃)と過炭酸ナトリウムを洗濯槽に入れ、数分回してから一晩放置します。
- 衣類の漂白・除菌に: お湯に溶かして、洗濯物と一緒に浸け置きします。
これらの自然素材は、それぞれ得意な汚れの種類が異なります。適切に使い分けることで、洗浄効果を高め、環境負荷を減らしながらお掃除することができます。
家にある「捨てるかも」を掃除道具に
わざわざ掃除用品を買わなくても、家にあるものが立派な掃除道具になります。
- 古布・古着: サイズアウトした子供服や着なくなったTシャツ、古いタオルなどは、適当な大きさに切って掃除用の雑巾に。使い捨てにすれば衛生的に使えますし、洗濯して繰り返し使うこともできます。
- 新聞紙: 窓拭きに最適です。新聞紙を丸めて水で濡らし、窓を拭くとインクの油分が汚れを落とし、乾拭きすれば繊維がガラスをきれいにします。
- お酢: 食用酢を薄めて(水:お酢=2:1程度)、キッチンの油汚れや換気扇の拭き掃除に使えます。ただし、酸性なので塩素系漂白剤と混ぜるのは危険です。また、金属によっては錆びる可能性があるので注意が必要です。
- みかんやレモンの皮: 皮を煮出した汁には天然の洗剤成分が含まれています。油汚れの拭き掃除や、シンクの磨きに使うことができます。爽やかな香りも嬉しいポイントです。
掃除で水を賢く使う工夫
掃除の際に使う水の量も節約のポイントです。
- ため洗い: バケツや桶に水をためて雑巾を洗うことで、流しっぱなしにするよりも水を節約できます。
- すすぎ方の工夫: 洗剤を使った場合は、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流すことが大切ですが、必要最低限の水で済ませる工夫もできます。例えば、拭き掃除の場合は、きれいな雑巾で数回拭くことで、大量の水を流さずに洗剤成分を取り除くことができます。
家族と一緒に楽しむエコ掃除
エコ掃除は、お子さんと一緒に環境や資源について考える良い機会にもなります。
- 簡単な役割分担: 「この新聞紙で窓を拭いてみようか」「重曹を混ぜてペーストを作ってみよう」など、お子さんにできる簡単な作業をお願いしてみましょう。
- 自然素材に触れる: 重曹やクエン酸など、普段あまり触れない素材に触れることで、興味を持つきっかけになります。ただし、使用方法や保管には十分注意してください。
「これは何の汚れかな?」「どうすればきれいになるかな?」など、会話をしながら進めることで、お掃除の時間が学びやコミュニケーションの時間にもなります。
まとめ:無理なく続けるエコ掃除で、お得で心地よい暮らしを
今回ご紹介したエコ掃除は、特別な道具や洗剤を揃える必要がなく、今すぐお家庭で始められるものばかりです。家にあるものを活用したり、自然素材を使ったりすることで、洗剤の購入費用を抑え、家計の節約につながります。同時に、排水による環境への負荷を減らすことにも貢献できます。
完璧を目指す必要はありません。まずは一つ、気になったテクニックから試してみてください。無理なく続けることが、お得で心地よいエコライフへの一歩となります。家族みんなで楽しみながら、きれいな家と地球を目指しましょう。